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栗原毅先生のコラム
心美寿有夢 学術顧問でもある、栗原毅先生のコラム

2017年7月20日
⑧マルチミートで老人が元気取り戻す(15年8月19日 夕刊フジ)
最近まで「健康寿命=粗食」と信じられてきました。
米や野菜を中心として、肉を控える。
実は、このような食生活では健康長寿はほど遠くなってしまいます。
日本が長寿国になったのは肉を食べだしてからなのです。
肉には植物性タンパク質や魚では補えない栄養素が含まれています。
パワーも沸いてきます。元来、日本人は動物性タンパク質不足で短命でしたが、
肉も魚も野菜も食べるようになったので長寿になれたのです。
以前、老人ホーム入居者がコエンザイムQ10入りの肉を食べた事で、
心身ともに元気になったことをお話しました。
今年4月から、栗原丈徳歯科医師が中心となり、肉に還元型コエンザイムQ10を混ぜて、
東京都武蔵野市のシルバーシティむさしの檸館の入居者に食べてもらった話です。
大森美千代園長をはじめ、スタッフの皆様には、多大なご協力をいただきました。
実験は男性18人、女性10人で年齢は75~98歳でスタート。
牛・豚・鶏・羊肉を混ぜ合わせたもので「マルチミート」と命名し、これで栄養のバランスが
とても良くなりました。
小樽朝里クラッセホテルのご厚意によるものです。
さらに、毎日食べるご飯にも、還元型コエンザイムQ10を入れてみました。
すると、驚くような変化が、それも短期間で起こったのです。
老人ホームは終の棲家と思われがちですが、3ヶ月で6人が元気になって
自宅に戻られたのです。
ひきこもり状態だった入居者もやる気が出てきて、「散歩に行こうよ」と
皆を誘うまでになり、一ヵ月後に帰宅してしまったのです。
もっと興味ある話もあります。来週のお楽しみに。